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歌、生きる。~Street musicans in Indonesia~

 インドネシアには歌を唄うことで生計を成り立てているPengamen(プガメン:インドネシア語でストリートミュージシャンの意)という職業がある。屋台や路上、電車やバスの車内で一方的に演奏を始め、演奏が終わると小さな袋を持って周り、お金を乞う。そんな彼らの姿は”路上に座っている物乞いと変わらない。社会でやっていけない負け犬達だ”と世間から冷たい視線を送られている。

 そんな彼らだってプガメンの道を選びたくてを選んだ人はほとんど居ない。インドネシアに根強く残る賄賂文化が作り上げた貧困の連鎖から抜け出せないが故に仕事を選べず、プガメンとして働き出す場合がほとんどだからだ。どんなに自分が夢を追いたくても、貧困と言う大きな壁がそれをあざ笑うかのように目の前に立っている。壁に囲まれて自由に道を選べない彼らが人生の中で進める場所は極端に少ない。その絶望感から自暴自棄になり社会へ復習を果たそうとギャンググループの一員になる、一回700ルピア(約7円)の薬物にハマる、わざと食事や会話を邪魔するような不快な演奏をするプガメンも居る。そしてまた、悪評は広がっていくのだ。

 しかし、そんな彼らの中にも真剣に音楽と向き合い、力と心を込めて演奏し、いつか“負け犬”と呼ばれる生活から脱出して夢を掴もうと努力をする青年達が居た。「ジャカルタコタ行きにご乗車中の皆様、こんにちは。皆様の旅が平安なものとなりますように。いってらっしゃいませ」。バンドメンバーの一人がドラムスティックを四回鳴らした次の瞬間、青年達はゴミと埃だらけの車内を七色の照明輝くライブハウスへと変えた。そう、今まさに始まったのだ。夢へ向かう、彼らの力強いライブが。

 

 

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